13歳、15歳、ご長寿

今日ちょっと用事があって動物病院さんへ立ち寄った。 すると、シーズーちゃんを抱いた奥さんが入っていらした。
「 何歳なんですか? 」 
「 15歳になります。」
「 この子、フッ君て言うのよ。 もう、おじいちゃんなんだけどね。 この方写真やさんなの。 とってもいい表情で撮ってくださるのよ。 」
と、先生が私を紹介してくださった。 先生によると88歳くらいとか。
「 まあ、ご長寿ですね。 じゃ、赤いちゃんちゃんこを着て赤い帽子をかぶってお祝いをしなくちゃいけませんね。 」
目もちょっとグレーぽくって白内障のような感じ。 私が頭をなだてもおこりもせず、喜んでいた。 高齢になって最近動作が遅くなってきたという。 今日は耳の治療にいらした。 
次にまた女性の方が入っていらした。 お嬢さんの成人記念で写真を撮りに来てくださった奥さんだった。
「 あら、こんにちは。 動物を飼っていらっしゃるんですか? 」 
「 猫を。 今日は薬をいただきに。 糖尿病なんです。 」
「 そうなんですか? 何歳ですか? 」
「 13歳です。 」
「 まあ、ではご長寿ですね。 」
皆さん動物をわが子のようにして暮らしている。 内の主人も欲しがっていたけれど、
「 散歩とか泊まりの外出の時どうするの? だだ、ご飯をあげていればいいというものじゃないのよ。 」
と否定していたけれどチョット心が揺れ動く。