値段のついていない一流レストランメニュー

                              3年前の一期一会。
東京の丸ビルの最上階に「アンテイカ・オステリア・デル・ポンテ」という高級イタリア料理のレストランがある。以前丸ビルってどんなところ?と思い二人で立ち寄ったことがある。
「何か食べようか?」と見て回ったがとても高くて結局、やめることにした。
3年前、1枚の写真撮影の依頼で東京に行った。
主人一人でと思っていたら、「奥様もご一緒にどうぞ。」とお電話をいただき私も同行することとなった。
ご夫妻からお食事を差し上げたいということで、連れて行っていただいた所がその「アンテイカ・オステリア・デル・ポンテ」である。窓際の夜景のとてもきれいな席。
「ここはとってもおいしいですよ。好きなものを頼んでください。」と勧められた。
だが何をいただいていいかわからない私は「では、お勧めのものをいただきます。」
「では、まず前菜をこの中から何か選んでください。」
私は「海老とキャビアのなんとか」という前菜をお願いし、その後、コース料理とワインをいただきながらいろいろなお話を伺い、ゴージャスでステキなひとときを過ごした。
ホテルに帰ると主人が私に言った。                                  「きみの頼んだ前菜いくらだったと思う?」
「どうして???」
「きみは、一番高いのを選んだんだよ!!」
「だって、私のメニューには値段が書いてなかったもの!」
「いくらしてたの?」
「¥8000!」
「え〜!! 前菜で!!」

一流レストランの料理はとてもおいしく雰囲気もとてもすばらしかった。
「あのワインもドンペリだったよ!」
「何かお飲みものはいかがですか?」「はい、ちょうだいします。」
私達はことわることを知らない。 フフ!
わたしは気がついた。女性には値段のついていないメニューを見せ、男性は値段のついているメニューを見るということを。
これが一流レストランでの男性の女性に対するマナーなのか?なるほど、すごい!!
S様、皆さんお元気でいらっしゃいますか?その節は大変ご馳走様でした。
フランスではどうなのだろう?今度、本爺さんに聞いてみよう。
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